
安っぽいタイトルだなあと思いつつ、何気なく手にとってぱらぱらとめくってみたところ、ぐいぐい引き込まれてしまい即購入、一気に読みました。男の子のチョロチョロする能力を「オチンチン力」とネーミングしていたりして、引いてしまう人もいるかも知れませんが、内容は得るところがとても多かったです。息子さんには創造力、実行力、サバイバル能力の高い人間に育って欲しいと思っているなら、必読です。
<内容(「BOOK」データベースより)>
息子の行動を「くだらない」とか「落ち着きがない」とか思って、醒めて見ていませんか?いやいや、男の子はそれで創造力、行動力や知性を確実に伸ばしているのです。それが男の子の持つ「オチンチン力」です。「よい子」とされてきた男の子が伸び悩んでいる姿。それを何度も見てきた伝説のカリスマ家庭教師が説く40の奥義をここに公開。
(「BOOK」データベース引用終わり)
私はもともと「男の子も女の子も育て方の基本は同じはず」と思っていたのですが、息子達と同じ年頃の女の子を見ていて、男の子と女の子って本当に違うなと痛感するようになりました。男の子はとにかく落ち着きがなくちょろちょろしているし、ふざけることやくだらないことが大好き。こちらに余裕がないと、ついつい「ふざけないで!」と言いたくなることもあったのですが、この本を読んですっかり改心しました。
また、この本に書かれていた内容は、普段職場などで色々な男性を見ていて、この人はすごいな、この人は学歴が高いけどいけてないな(伸びしろがないな)、などと感じていたこととも結びつくことがとても多く、すんなりと受け入れることができました。自分の周りにいる「すごい男性」たちって、こんな育てられ方をしたんだろうなあ、と思ったり。
さらに、この本を読んでいて、子育てというだけでなく、一般論として、「男ってそういう生き物だったのね!」という気づきも多々ありました。夫や家族、会社の上司・部下・同僚や友人など、今後あらゆる男性と接していく上でも、この本から得た学びは役に立ちそうです。
ちなみに私は読んでいないのですが、同じ著者が女の子版も書いているようです。

以下この本から私が気づきを得たり、共感したくだりをご紹介します。
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男の子を育てるには、チョロチョロするのをやめさせるよりも、上手にチョロチョロさせることが大切です。「落ち着きがない」などと嘆く必要はありません。元気で男らしいと安心するべきです。たとえは悪いですが、犬の散歩に行って、犬がさも水を得た魚のようにはしゃぐのを見て、思わずこちらも嬉しくなる、そんな気持ちが大切です。
男の子をしっかりした子供にしたければ、まず充分に遊びの経験を積ませること、これに尽きると思います。充分に遊んだ子どもには「伸びしろ」があります。本格的な勉強は14歳以降で充分です。
男の子が何かを始めたとき、横道をそれてくだらないことを始めたとしても、否定したり手を出したりせずに、おもしろがってリアクションしてあげてください。子どもは母親が反応し、喜ぶことでもっと面白いことをしようと思うようになります。面白いこと、くだらないことをあえてやる発想力、行動力は、成長してからも大発見をしたり新事業を起こしたりする大事な力になります。こうした力は男の子なら本来持っている能力ですが、その芽を摘んでしまいがちなのが、他でもないお母さん方なのです。
男の子の叱り方、それは「理屈っぽく言う」ことに尽きます。女の子のように「お母さんが怒った=してはいけないことだった」とつながらないのが男の子。「なぜお母さんは怒っているのか」を理屈で理解できないとすっきりせず、「それはしてはいけないことだった」と理解できないのです。小さい頃から理屈で納得することを重ねてきた男の子は、物事を理論的に考えるクセが自然と身につき、学習能力も上がります。つまり、感情的な叱り方で男の子を抑えることは、わざわざ我が子の頭を悪くすることにつながる行為でもあるのです。男の子と接するときは、意識的に理屈っぽくなってください。理屈を積み重ねていくことが後々論理的思考や科学的思考の柱になります。
男の子はカラダで経験し、さまざまなことを学んでいく生き物です。スポーツをやるのもいいですが、サッカーや野球などのチーム競技の場合は、指導者に「自由にやらせる」というよりも「自分に与えられたポジションをきっちり守り役割を果たすことを目的にする」タイプも多く、また予想外のアクシデントが起きないよう細心の注意が払われていたりするので(当然のことですが)、私がおすすめするのはキャンプです。(もちろんスポーツにはスポーツの効用も多くあります。)子どもに出来るだけ多くのことを体験させ、予想外のアクシデントを経験させてそれに対処できる能力をはぐくむにはキャンプが一番です。
うろちょろする子どもを厳しく叱りつけ、男の子本来の姿をねじ曲げて「おとなしく座っていられるよい子」に矯正してしまうのは問題です。こんなことを繰り返していると、子どもが本来持っている旺盛な好奇心を奪い取り、無気力な人間を作ってしまいかねません。
すぐにやらなくてもいいことまでガミガミ言わないようにしましょう。と同時に子どもに注意するときは、言った事は必ずやらせるという気概を持ちましょう。子どもの処理能力を超えることは言うだけ無駄ですし、一度親が口にしたことはきちっとやらないと許されない、ということを常態にすべきです。優先順位をつけ、言った事は必ずやらせる、これが親の言うことをきちんと聞く子を育てる賢い叱り方です。
「学校には期待しない」ことを強くおすすめしたいと思っています。学校とは、とりあえず教科書どおりのことを教えてくれ、日中は子供の安全性を確保してくれる場所。そのくらいに考えておいたほうがいい。学校は任せるところではなく、利用するところです。
本当に大切なのは国語力。その国語力を身に付けさせるには、できるだけ自由に文章を書かせることです。子供が何か面白いことを報告しに来たら、「ちょと書いておいてよ」などといって、紙に書かせてみましょう。書かせる前に子供の話をじっくり聞きだすと、細部まで思い出すことができ文章にしやすくなります。そして子供が書き上げたら、たとえそれが作文のカタチになっていなくても、「おもしろい!」と絶賛することです。添削するのはやめ、とにかく褒めちぎってください。
こどもの「なぜ?」に対しては、「それはね、」と何でもすぐに教えてしまわないこと。あまり簡単に疑問が解けてしまうと好奇心も育たないし、すぐに解けた疑問は知識として定着しにくいのです。「ちょっと一緒に調べてみようか」と子どもを誘ってみてください。勉強の楽しさとは「わからなかったことがわかること」が基本です。